19AQ5 単管ヘッドフォンアンプ製作

 秋の夜長に音楽を楽しむにも、音量を気にしてしまうのはつまらないものです。ヘッドフォンでなら音量を気にすることなく楽しむことができます。もちろん、難聴にならないようにはしなくてはなりませんが。

 ヘッドフォンアンプを格安で、何時間聴いていても疲れないものをと探しておりました。メーカー製、あるいはOPアンプを使用した自作も検討しました。メーカー製のヘッドフォンアンプを試聴してみましたが、どれもドンシャリの疲れる物が多く、これでは気持ちよく聴くことはできないと思っていました。

 そこに、春日無線変圧器さんから単管のヘッドフォンアンプの発売予告が。これはきっとパーツセットとなって発売されるに違いないと思っておりました。そして、10月に発売とのこと。店頭で試聴ができると書かれており、また先行販売もされるとのこと。そこで、まずは試聴をと思いまして、いつも聴いているCDと、いつも使用しているヘッドフォン(ソニー:MDR-CD900ST 63Ω)を持って試聴してきました。

 使用されている真空管は19AQ5と、ちょっと聞き慣れない名前。あ、よく考えると6AQ5のヒータ電圧19Vタイプ。お店の方にお聞きすると「欧州の電話交換機に使用されていた球」とのこと。6AQ5は6V6をMT管にした球です。回路もとてもシンプルにされており、作りやすいとのことでした。

 さっそく試聴。「kleiberのブラームス4番第1楽章」、「アバドのベートーベン第3番第1楽章」、「Eddie Higgins Quartetの1曲目My Foolish Heart」を試聴しました。どれも素晴らしく、クラシック、JazzともにGoodで中低音も暴れず聴きやすく、聴いていて疲れない、出しゃばりすぎない音。これは買いと思いました。先行販売のタイプは回路図のみとのことでしたので、10月を待つことにしました。しかし、9月末に正式販売するとの情報が届いたので、9月30日に購入しました。

 このパーツセットもPCL86シングルアンプパーツセットと同じく、シャーシは穴が開いていません。シャーシはタカチのYM-200でアルミ板厚が薄いので、穴開けはそんなに大変ではないと思います。パーツ配置図をシャーシに貼り付けて、穴開けをするのです。私はシャーシパンチを持っていませんが、ドリルとテーパリーマ、そしてバリ取りで充分に穴開けをすることができました。私の場合は、入力端子を背面に移動しましたので、配置図はPCで作り直し、印刷したものを貼り付けて穴開けをしました。

 正規販売品の嬉しいことは電源トランスはヒータタップが19Vと12.6Vが出ていること。私は手持ちに5AQ5が2本あったことから、ヒータ電圧を切り替えて使用できるように改造を加えました。使用電圧は4.7V、6.3V、12.6V、19Vの4種類です。4.7V(抵抗併用)と6.3V時はヒータを直列に、12.6Vと19V時はヒータを並列になるようにしています。

 春日無線変圧器さんによりますと「改造をされるときにトランス、真空管、などの配置を変えるとハムやノイズが大きくなるので、そこのところは充分に承知しておいて欲しい」とのことでした。私も主要パーツのレイアウトは変更せずに行いましたが、ヒータ回路の改造を行いましたので心配だったのですが、ハムも皆無で完成しました。

 現時点での行った改造は以下に改造になります。

 第一段の改造は、ヒータ電圧を4.7V、6.3V、12.6V、19Vと切替ができるようにしています。これにより、19AQ5以外の6AQ5系の球や、6AK5などを使用して音の違いなどを楽しむことができます。これが結構楽しくて、ヒータ電圧が違うだけでも音の傾向が結構かわるものなんです。楽しいですよ。

 第二段の改造は、管種によるバイアス点の違いに対応できるようにするために、カソードに直列に繋がっているLEDの数を変更できるようにしました。青色LEDを1個、2個、3個とすることで順方向電圧が約3V、約6V、約9Vなりバイアスも変ります。この変更で6AG5、6BC5もバイアスを浅くすることで充分に能力を発揮することができるようになりました。

 第三段の改造は、ヒータ電源を別にしたことです。付属のトランスのヒータ捲線の電流容量は300mAとなっていて、5AQ5、6AQ5、12AQ5では容量オーバーしてしまうのです。6AK5などでしたら容量内ですむので問題はないのですが、容量オーバーはトランス焼損になりかねませんから、別に電源を用意しました。秋月電子から販売されているACスイッチングアダプタで12V1Aのものを内蔵させることで、5AQ5、6AQ5、12AQ5を問題なく使用することができるようになりました。

 第四段の改造は、トランスからVRまでと、VRからグリッドまでの配線材の変更を行ってみました。変更した線材はLANケーブルで10Base-Tのカテゴリ5の線材を使用することです。音がカチッとして中低域のしまりがとてもよくなりました。線材の変更の写真については、後日掲載をしていきたいと思います。

 第五段の改造は、トランスを含めて電源部の強化です。19AQ5系の球はプレート電流を単管あたり20mAまで流したいのです。付属のトランスではプレート電流を多く流すとレギュレーションが低下してしまいます。そしてその時のB電源のレギュレーションを良くすることで、低域までしっかりと出せるようになるのです。この改造の写真も後日掲載していきたいと思います。

 第六段の改造は、B電源を2種類に切替られるようにすることです。強化トランスの高圧捲線は125Vと150Vのタップがありますが、今までの平滑部のコンデンサの耐圧が200Vの為、使用しているタップは125Vなのですが、コンデンサの耐圧を250Vにすることで、150Vのタップも使用することができます。そこで、低圧でしか使用できない球もありますので、125Vと150Vタップを切替られるようにSWを付け、コンデンサの耐圧も250Vのものに交換します。19AQ5系ではB電源の電圧アップにより低域の締まりがとてもよくなりました。この改造の写真も後日掲載していきたいと思います。

 第七段の改造は、19AQ5単管ヘッドフォンアンプ界の巷で流行っているEL91を使用できるようにすることです。EL91と19AQ5ではピン配置が違いますので、そのままでは差替して楽しむことは出来ません。しかし、このアンプでのピン配置をよくみるとEL91と19AQ5とでは、SGのピン番号のみが違い、それも運良く開いているピンであることがわかりました。19AQ5のSGは6ピン、EL91のSGは7ピンとなっているため、ここを二回路二接点SWで切り替えてやることで実現します。EL91の音は高域が綺麗に出る感じが嬉しいです。

 第八段の改造は、7PINの5極管の大半を占めるピン接続が7BK系、7CM系を使用できるようにすることです。19AQ5単管ヘッドフォンアンプでサポートしている7BZ系、7BD系、6CC系との違いは、管内でカソードとサプレッサグリッドが接続されておらず、単独でピンに出ていることなのです。切替としては2ピンと7ピンをショートすることで7BK系と7CM系が使用できるようになりました。代表的な球としては6AU6、6CB6、6DK6、6BA6、6AK6などがありますが、他にも沢山ありますので聴き比べる楽しみが増えます。

 第九段の改造は、出力管の動作をUL接続とするか、3極管接続とするかを切り替えるSWを付けることです。これにより出力管を3極管接続とする動作にすることが出来、真空管の内部抵抗を下げることにより出力トランスの低域特性を少しでも良くしようという試みです。もちろん全ての球が3極管接続に適しているとは思えません。手持ちの球の中で適している球、適さない球があると思いますので、それを探す楽しみが増えました。

シャーシ穴あけ、取り付け
 ドリルで穴を開け、ブッシュ、出力トランス、ソケット、SWなどのパーツを取り付けました。入力端子は、前面から背面に移動しました。カソード用のLEDは標準のつもりでいましたので、3個づつ開けました。この時点ではSWが用を足さないことが判明し、19Vのみの配線で行くようにしております。
部品取り付け
 電源トランス、入力トランスを取り付けたところです。トランスのリード線はよく捩りますが、同じ捩りにならないように工夫をします。
 この入力トランス、とても懐かしいです。でも秋葉原で購入できるお店はあそこしか知らないなぁ。
配線ひとまず完了
 もう、いきなり配線完了。配線で時間が掛かったところと言えば、電源部でしょうか。この時点ではヒータ電圧を切り替えるためのSWが足りなかったので、19Vで配線しました。で、失敗したのが、入力端子を左右逆に配列してしまったこと。あ〜あ、あとで入れ替えなくては。
とりあえず完成
 完成し、組み上げ、ねじ止めをして、電源ON。カソードのLEDが正常に点灯して正常に動作していそう。
 お店に試聴しに行った時のCDを早速聴いてみました。そしたら、あれ? なんか違う、低音が余り出ていない。どーしたんだろうと、お店の方に相談すると「球をエージングしてみてください」とのこと。10〜20時間エージングしてみたところ、出てきました低音が。それも試聴したときのように。
 で設計担当の方から「騙されたと思って赤外線LEDも試してみて、安いし」と。青色のLEDもいいらしい。
ヒータ切替その1
 やっとヒータ回路の切替SWに適するSWを購入してきた。ヒータ切替の回路は改造回路図を作ってみました。といっても改造を推奨するのではありません。改造による責任は一切私には無いものとさせていただきます。改造はされる方の全責任でおこなうのが常識です。
 ※注意この回路図にはLEDによるパイロットランプの回路も追加してあります。
 しかし、この回路では6AQ5、5AQ5のヒータではトランスのヒータ捲線容量をオーバーしてしまいますので、このやり方は絶対に駄目であることが判明。5AQ5、6AQ5には使用できません。6AK5なら大丈夫ですが。
ヒータ切替その2
 ヒータ電圧を切り替えるといっても並列、直列をうまく切り替えることです。あと、充分に気を付けなくてはならないのが、トランスのヒータ電流を越えてはならないこと。0.6Aまでは流せるようです。各真空管のヒータ電流を確認して使用の可否を判断してください。
 あと、間違ったオペレーションをしてしまうとヒータを切ってしまうことになりますし、トランスのヒータ捲き線の容量を越えてしまえばトランスを焼損してしまうことになります。4.7V管に19Vを掛けたり、ヒータ電流を越えてしまえば当然の事ですよね。なので、ヒータ切替SWは電源OFFで真空管を抜いた状態でその真空管のヒータ電圧を確認してから操作をする慎重さが必要です。くれぐれも球を挿したままSWを切り替えないようにしましょう。
完成
 完成した19AQ5 単管ヘッドフォンアンプです。写真ではWE408Aにしてあります。LEDは赤外線も試し、青色を試し、青色に落ち着きました。青色は順方向電圧が3〜3.5Vあるので、2個点灯としています。
 赤いLEDは赤外線LED時にLEDが光らないので、パイロットランプ代りに付け点灯させてみました。
 高輝度(6000mcd)の緑LED(順方向電圧2.8〜3.2V)も購入してきたので、今度交換してみようと思います。
ACスイッチングアダプタ(12V-1A)
 完成した19AQ5 単管ヘッドフォンアンプですが、電源トランスのヒータ捲線容量を確認してみると「0.3A」のようです。0.6Aのつもりでいたのですが、5AQ5を使用しているときなどは、結構電源トランスの温度が上昇しているし、12.6Vタップの電圧を測ると、11Vくらいまでダウンしていました。
 そこで、12.6V、6.3V、4.7Vのヒータ電源を別にすることにしました。しかし、トランスを入れるのでは誘導ハムを拾う恐れがあるので、秋月で販売されている小型ACスイッチングアダプタ(12V-1A)にすることにしました。これは、600円で購入。スイッチングノイズの影響も心配ですが、まずはやってみよう。
 シャーシ内に両面テープで固定。DC出力は12.06Vで12.6Vには若干足りませんが、まぁ大丈夫だろうと。一応ノイズ対策としてフェライトリングに一回巻いてトランスからの12.6Vの線と入れ替え、改造2回路図のようにしました。
 実際に真空管を挿して電圧測定、12V、6V、4.7Vとほぼ問題なし。ノイズはアダプタの向きによっては入力トランスに混入します。入力をオープンにして一番ノイズが小さくなったのは、写真のようは配置でした。入力にiPodを接続するとノイズは無くなりました。
 しかし、ノイズが無かったのは私の環境だけかもしれません。他の方がされた場合にはノイズが混入(聴感上もんだいなくても)するかもしれませんので、悪しからず。容量も1Aまで取れますから、5AQ5を2本直列で使用しても0.6Aなので、ゆとりがあります。
入力トランスの二次側配線
 今日、春日無線変圧器さんに行ったら、作者の方から「入力トランスの配線は回路図、配線図のどちらで配線されましたか?」と聞かれたので「回路図にあわせてあります」と答えると「逆相にしてみてください、配線図は逆相になっていますから」とのこと。「電気的には問題ないし、結果的には逆相の方が良かった」とのことでした。
 早速帰ってきてから入力トランスの二次側の配線を逆相にしてみました。正相とでは若干違いがあり、私も逆相の方がしっくりきましたので、逆相にでやってみます。
バイアスLED切替SW
 先日アンディクスさんの年末セールで6AG5も5本で500円という特価でした。この球は6AK5と特性が似ている球のようなので、まぁヘッドフォンアンプに使えればいいなという駄目もとで購入しました。
 実際に使用してみるとバイアスが深すぎてプレート電流が殆ど流れませんでした。そこで、カソードに入っているLEDを1〜3個点灯するように回路を追加して使用する球によってバイアスを3.2V、6.4V、9.6Vと変更できるようにしてみました。改造回路図で使用しているSWは中点OFFのスナップSWです。
 もちろん、このSWの切替は電源がOFFの状態で充分に電源のコンデンサがディスチャージされている時に行います。そうしないと
もの凄いノイズを発生させることとなり、ヘッドフォンを壊すことになります。
 
※注意 オペレーションミスをされヘッドフォンを壊しても私は一切責任を持てませんので、悪しからず。
LED1個点灯
 6AG5を使用して、LEDを1個の状態です。他の2個のLEDはSWによってショートされていますので、1個のみLEDの順方向電圧が掛かるようになっています。
 この状態で6AG5を聴いてみましたら、Goodです。また6BC5でも、Goodです。いままで青色LED2個ではバイアスが深くて殆ど歪んだ小さな音しか出ませんでしたが、青色LED1個の状態では、ばっちりです。いたって正常に音が出てきます。
 6AG5の音質は中低域がしっかりと出ており、408Aのような高域の出方はしないように感じました。なかなかいい球ですよ、これ。LED1個は6BC5、6AG5で使用します。
LED2個点灯
 WE408Aを使用して、LED2個の状態です。真ん中のLEDはSWによってショートされていますので、2個のLEDの順方向電圧が掛かるようになっています。
 この状態でWE408Aを聴いてみました。もともと青色LEDを使用する場合には順方向電圧が1つで3.2V程度ありますから2個使用で6.4V程度としてくださいと言われていましたので、今まで通りの状態です。音は至って正常です。
 ただ、この2個の状態で19AQ5などを使用すると若干バイアスが浅いように思えます。その分電源トランスに負担が掛かっているように思えます。LED2個ではWE408A、6AK5系で使用します。
LED3個点灯
 19AQ5を使用して、LED3個の状態です。3個が全て点灯するようにしてありますので、3個のLEDの順方向電圧が掛かるようになっています。
 この状態で19AQ5を聴いてみましたら、LED2個の時よりも中低域が締ってきて聴きやすい感じがします。この状態のバイアス電圧は測定値で9Vほどでした。19AQ5系を使用する際にはLEDを2個、あるいは3個で使用して気に入った音の出方のする方を選択使用と思います。
ただ、19AQ5系の球の時にLED1個で使用してはいけません。プレート電流が流れすぎて電源トランスを焼損することになります。
 
LED3個は19AQ5(6AQ5)系で使用します。プレート電流の測定をした結果です。
19AQ5<->EL91切替SW改造
 電源強化版に施した19AQ5とEL91を切り替えるSWを付ける改造ですが、オリジナル版にも同じ改造を加えることにしました。
 ここで採用したSWはロックレバーSW二回路二接点です。19AQ5<->EL91の切替SWを不意に触ってしまわないようにとオペレーションミスを少なくしたい為にロックレバー方式のSWにしました。価格は3倍ほどしますが、球を壊してしまうよりはいいと思いまして、シャーシがYM-200のオリジナル版にはこのSWを採用しました。回路図は電源強化版と同じなのです。
19AQ5<->6AU6切替配線
 19AQ5単管ヘッドフォンアンプで6AU6系、6CB6、6DK6、6AH6WA、5725、6BA6、6AK6など7MTのピン接続が7BK、7CM系の五極管の音も聴きたくなってきまして、改造を施してみました。改造は19AQ5<->EL91切替SW同様に簡単でして、19AQ5接続時に7ピンと2ピンをショートすることで、ピン接続が7BK、7CM系の五極管が使用できるようになります。回路図です。
19AQ5<->6AU6切替SW
 切替SWはロック式を採用し、不用意にSWが切り替わってしまうことを防止します。この改造で6AU6系、6CB6、6DK6、6AH6WA、5725、6BA6、6AK6などが使用することができますので、更に広範囲な球種でヘッドフォンサウンドを楽しむことが出来るようになりました。
UL⇔3結切替SW
 UL⇔3結を切り替えるSWを増設しました。これにより真空管の接続をUL接続、3極管接続と切り替えることが出来ますので、3極管接続にすることで真空管の内部抵抗が低くなりますから、出力トランスの低域特性が少し良くなると思われます。
 3極管接続で威力を発揮できる球ではどのような音になるのか、手持ちの球から探し出すのも楽しみです。
 回路図を掲載しておきます。といっても3極管接続時にはプレートとSGを100Ωで接続するようにするだけですから、とても簡単です。100Ωは不要な発振防止のための抵抗です。
ポリイミド粘着テープを貼った19AQ5
 決して新種の19AQ5ではありません。春日無線変圧器さんに遊びに行っていたのですが、長島氏が面白いテープをお持ちになっていて「試してみる?」とのささやきに「やってみたい」とお願いして球に一巻してもらいました。
 テープは「ポリイミド粘着テープ」というもので、耐熱性のあるテープ。秋葉原の坂口電熱で売られているとのこと。
 早速店頭で聴いてみまして、19AQ5っぽくないしっとりとした感じの音になりました。いろいろと面白いことがあるのですね。
イギリス製の19AQ5
 パーツセットに付いてくるイギリス「BRIMAR」製と思われる19AQ5です。ブラックプレートで管壁も薄くブラックでコーティングされています。この球は欧州で交換機に使用されていた球とカタログに書かれていました。
 予備にもう2本買いましたが、とても落ち着いた音を聴かせてくれます。エージングをしないと「え?」と思うような音でしたが、エージングをしたら中低域がバッチリ出てくるようになりました。二番目にお気に入りの球です。
日立製の5AQ5
 日立製の5AQ5です。ブラックプレートではないですが、コーティングされた通常のプレートとも違います。たまたま手持ちに2本ありまして、ヒータ電圧をなんとかして使ってみたいと思った球です。
 聴いてみると全域に渡って力強く、押しの強い音を聴かせてくれます。一番のお気に入りの球です。貴重な2本です。
東芝製の5AQ5
 オークションで5AQ5を12本を1400円で購入しました。GE製、RCA製、東芝製、CBS製などが混ざっております。12本中1本だけややプレート電流が少ないのですが、どれも元気な球でノイズも出ないいい球に巡り会えました。日立製の5AQ5と比べると、ちょっと高域に伸びが足りない気もするのですが、いやいや素晴らしい球です。
WE408A
 真空管オーディオフェアの会場で「バンテックエレクトロニクス」さんのところでWE408Aを発見。聞くところによると「6AK5のヒータ20V管」とのこと。たしか春日無線変圧器さんで差替できると言われていた球と思い購入。2本で1800円。その後、アンディクス・オーディオさんで中古のWE408Aを発見。4本1600円で購入した。春日無線変圧器さんではもう在庫はないそうです。
 この球、見た目とは大違い、力強く高域は素晴らしく綺麗に鳴ります。三番目にお気に入りの球です。
Philips ECG製のJAN 6028
 この球は春日無線変圧器さんで1本600円という格安で購入しました。Philips ECG製のJAN球の6028で、408Aの互換球です。408Aはアメリカで電話交換機に使われていたようです。
 電話交換機に使用されていた球、沢山在庫がありそうだけど、いままであまり聞いたことが有りませんでした。
 音も電話という言葉を払拭する素晴らしい音が出てきます。当たり前ですよね。電話の回線品質って相当良いものだったのですから。
RCA製の408A
 アンディクス・オーディオの球リストに載っていたRCA製の408A。1本500円と低価格。お店には置いていなくて、倉庫とのこと。翌週にもう一度訪れ購入しました。3タイプの408Aのなかでは、とてもスッキリとしたイメージの音で出しゃばりすぎないところが気に入っています。
TELEFUNKEN製の6AK5
 キョードーで購入したTELEFUNKENの6AK5。1本900円だよって言われて思わず買ってしまいましたが、ちゃ〜んとダイヤマークがあった。正規のTELEFUNKENのようです。
 試験器で測定してみたいと思ったのですが、まだ私の測定機では測定できないのです。というのもプレート電圧が250Vなので、この球の定格を越えてしまう。SWを付けなくては。
 音は、RCAの408Aと似た感じで、出しゃばりすぎないところがいいですね。
SYLVANIA製の6AQ5A
 タクトで購入したSYLVANIA製の6AQ5Aです。中古品ではなくNOSのようです。1本1000円でした。
 この6AQ5、とても力強く低音を出してきます。まだエージング不足かもしれませんが、これからが楽しみです。
GE製6AQ5W/6005
 キョードで1本1000円で購入した6AQ5W/6005です。購入直後に試験器でチェックをしたところ1本だけプレート電流が殆ど流れなかったので、お店に話をしたら気持ちよく交換をしてくれました。この球は耐震タイプでWが付いています。
 音は全体的に伸びのある音です。聴いていて疲れませんし、エージングをしてどのようになって来るか楽しみです。
東芝製の6AQ5W/6005
 オークションで東芝の6AQ5W/6005を8本1400円で購入しました。この球の構造を見るとGW製の6AQ5W/6005と似ていますが、グリッドのラジエータなどを見るとやや大きくなっています。
 音もGW製とは違い、とても味のある音を出し、中低域の伸びがあるように感じます。この球も耐震性のものです。
RCA製の12AQ5
 アンディクス・オーディオで購入したRCA製の12AQ5です。1本500円の格安。6AQ5のヒータが12.6V管です。
 NOS球でこの価格は安いですよね。アンディクスさんは、とても良心的な価格の設定で販売されることがあるので、要チェックのお店ですね。
 音はとてもしっとりとしており、中低域が豊かですが、その反面、高域の解像度が低く感じます。
SYLVANIA製の12AQ5
 アンディクス・オーディオで購入したSYLVANIA製の12AQ5です。1本500円の格安。6AQ5のヒータが12.6V管です。
 この球もNOS球です。RCA製の12AQ5と若干違い、高域が綺麗に出ている感じがします。
SYLVANIA製の6005
 アンディクス・オーディオで購入したSYLVANIA製のJAN球の6005(6AQ5W)です。1本700円でしたので、2本購入しました。
 プレートの形状はGE製の6005、東芝製の6005とは違い、通常の6AQ5と同じですが、電極を支えるマイカが振動に強い形状になっていました。
 音質はSYLVANIA製の6AQ5Aと変らないような気がしますが、よく聞き込んでみたいと思います。
SYLVANIA製の408A
 キョードーで購入した、SYLVANIA製の408Aです。この球は中古球で1本800円。さほど安くはないですが、408Aを各社揃えてみたかったので購入してみました。
 音質はWEの408Aよりも高域がおとなしい感じがします。
RCA製の6AK5A
 アポロ電子で購入したRCA製の6AK5Wです。1本500円と格安でした。NOS球のようで、中古球のようで、よく判らない状態の球です。で、よ〜く管壁を見るとGE製の球で見かける管名のエッチングがありました。球はGE製でRCAが後でリプリントしたのではないかと思われますが、実際のところは不明です。
 音質はRCA製の408Aとほぼ同じ感じですが、この球のほうが中低域がよく出ているように感じます。
Mullard製のVC4010(6AK5)
 タクトの特売でMullardのCV4010(6AK5)を2本(1本640円)、春日無線変圧器で2本(1本700円)を購入しました。
 この球はNOS球で、Mullardらしくピンカバーが付いています。箱も普通のMT管用より大きく小さめのST管が入るほどの大きさで、しっかりと包装されています。
Mullardの球がこれほど安く購入できたのは6AK5があまり人気が無いからかもしれませんね。
 音質は低域から高域まで気持ちよく出ていています。でもWE製の408Aの方が高域は伸びていますね。
東芝製の6AK5
 クラシック・コンポーネンツで購入した東芝製の6AK5(通測用)です。1本800円でした。国産のNOS球がこの価格ですから、やはり6AK5って人気ないのかなぁ。プリアンプなどでも使えると思うんですけどね。東芝の球ってガラス管がとても綺麗ですね。ボタンステムの透明度もよく、流石に国内最大の真空管メーカだなと思います。
 
音質は中低域が豊かで、Jazzを聴いていてワクワクしてきます。
6AN5WA
 アンディクス・オーディオで購入した6AN5WAです。メーカはたぶんSYLVANIA製とのこと、12月の特売で1本100円(通常は500円)で4本購入しました。
あまり聞き慣れない球で、このヘッドフォンアンプで使用できるか判らなかったのですが、ピン配列は6AK5と同じのビーム管です。6AQ5などの筒状のプレートとは違い高周波管に見られる構造です。プレート電圧は120Vで動作可能ですから、このヘッドフォンアンプではプレート電圧が113Vなので、ギリギリ大丈夫です。ただ、相当プレート電流が流れてしまい(単管で20mA)
ますので、バイアスを深くしてやる必要があると思います。
 いざこの球を挿して電源をON。いやぁ〜驚きました、なかなか低域まで出ますが、ちょっと暴れ気味な感じがします。バイアスを変えることでどうなるのか楽しみです。
Westinghouseの6BC5
 アンディクス・オーディオで購入した6BC5です。メーカはWestinghouseとSYLVANIAが2本ずつで、12月の特売で1本200円(通常は650円)で4本購入しました。
 この球は6AG5の後継の球で、6AK5の原型が6AG5です。ピン接続も6AK5と同じで、使えるのではないかと思い、購入してみました。
 音はなかなかいいですよ、6AK5よりはしっとりとした感じです。SYLVANIAの球はちょっとプレート電流が少ないので、ちょっと歪みっぽい感じがします。
 でも、バイアス回路にSWを追加してバイアスを変更できるようにしたので、ばっちり使えるようになりました。中低域のしっかりとした球ですよ。
RCA(JRC)製の6AG5
 アンディクス・オーディオで購入した6AG5です。メーカはWestinghouse製が3本、GE製の物が2本、RCA製が2本です。12月の特売で5本で500円という格安でしたので、駄目もとで購入しました。
 この球の後継が6AK5となっているようですので、問題なく使えると思っていましたが、青色LED2個のバイアスでは深すぎてだめでした。そこでバイアス回路にSWを付けてバイアスを変更できるようにしましたので、この球の時には青色LED1個で使用します。するとどうでしょう、LED2個の時には歪みっぽくてとても聴けなかったのが嘘のよう。とてもGoodです。中低域もしっかりとした球で嬉しくなってしまいます。
TUNGSRAM製の6AQ5
 タクトで購入したTUNGSRAM製の6AQ5です。年内は30%割引の真空管があるようです。この球も通常価格は1本900円のところを30%割引で購入してきました。
 この球の音質は、中低域から中高域までカチッとしていてとても気持ちのいい球です。見てくれはあまりよくはないですが、常用管にしたい球です。
GE製の408A
 アンディクス・オーディオで購入したGE製の408Aです。1本500円でした。これでだいぶ408A系が揃ってきました。
 この球の音質は中域がしっかりと出てくれるので嬉しくなってきます。アンディクスさんの特売が無ければ買っていなかったかもしれないです。
SYLVANIA製の5AQ5
 アンディクスさんの倉庫特売セールに行って来ました。倉庫を解放して倉庫在庫の真空管は10%off。セール品も販売していました。
 その倉庫セールで購入したSYLVANIA製の5AQ5です。一体何本5AQ5を持っているんだと言われそうですね。う〜ん、これを入れると16本あります。そんなにあってどうするんだという声が聞こえてきそうです。
 音質はとてもどっしりとした中低域をだします。いい感じですね。ウチでは19AQ5だとちょっと痩せた感じの音質になりますが、5AQ5、6AQ5、12AQ5だとヒータ電源が別のため電源トランスの余裕があるようです。
ROGERS製の12AQ5
 アンディクスさんの倉庫特売セールに行って来ました。倉庫を解放して倉庫在庫の真空管は10%off。セール品も販売していました。
 その倉庫セールで購入したROGERS製の12AQ5です。ROGERSの球は初めてだったので、購入してみました。
 音質的には中域と高域がとてもたっぷりと出てくれます。ボーカルを聞いていると気持ちがいいですね。
RCA製の6AK5
 アンディクスさんの倉庫特売セールに行って来ました。倉庫を解放して倉庫在庫の真空管は10%off。セール品も販売していました。
 その倉庫セールで購入したRCA製の6AK5です。以前アポロ電子で購入したRCA製の6AK5とはプリントが違います。
 音質は中低域も高域もかなりたっぷりと鳴ってくれますので、なかなか迫力のあるサウンドになります。
SYLVANIA製のJAN球6028/408A
 アンディクスさんの倉庫特売セールに行って来ました。倉庫を解放して倉庫在庫の真空管は10%off。セール品も販売していました。
 その倉庫セールで購入したSYLVANIA製のJAN球で6028/408Aです。ややプレート電流が少ない感じがするので、バイアスを浅めにしないと駄目かもしれません。いま真空管試験器でヒータ電圧6.3Vでエージングしています。
Northern Electric製の408A
 12月30日、秋葉原詣での締めくくりに、アンディクスさん、クラシックコンポーネンツさん、春日無線変圧器さんに行って来ました。
 この球はクラシックコンポーネンツさんで購入したカナダのNorthern Electric製の408Aです。準WEと言っていいと思います。1本800円でしたので、2本購入してきました。
 電極構造もWE製とほぼ同じでした。音質はまだ充分なエージングをしていませんのでなんとも言えませんが、高域がきつい感じがします。エージングをしていくことで変ってくると思います。
三菱製の6M-P20(6AR5相当管)
 クラシックコンポーネンツさんで購入した6M-P20です。ちょっと聞き慣れない球でしょ。この球は6AR5相当管で6AQ5よりちょっと入力の感度が高いです。
 音の傾向は6AQ5よりも中域にめりはりがあって、聴きやすい感じの球ですね。三菱管は始めて手にしますが、出来も悪くはありません。価格は1本1000円で、6AR5よりもずっと安いです。
MOTOROLAの6AK5
 オークションで2本100円で購入したMOTOROLAの6AK5です。といってもGEからのOEMのようです。ただ、なかなかMOTOROLAの球にはお目にかかれないのと、格安だったので購入しました。
 音の傾向は中域から高域にかけて、滑らかな感じがします。とても聴きやすい球ですね。
マツダ製の6AK5
 マツダの6AK5です。キョードーさんで1本300円で購入しました。この球は東芝の6AK5とはちょっと電極構造が違います。
 音の傾向は東芝製よりも中域に艶があるように感じます。高域の聴きやすさは東芝の通測の6AK5の方が素晴らしいです。
NEC製の6AK5
 NECの通信用6AK5です。これもキョードーさんで1本300円で購入しました。NEC製のはニッケルプレートでとても綺麗です。
 NECの音の傾向は、中域と高域のバランスがいいように感じます。なかなかいい球ではないかと思います。見た目もとても綺麗です。
RCA(JRC)のJAN球6AK5W
 アンディクス・オーディオさんで購入したRCA(JRC)製の6AK5W(JAN球)です。1本800円でした。耐震タイプです。
 音の傾向は以前に購入したRCAの6AK5と同じです。中域も高域もたっぷりと鳴ってくれます。
6186W
 アンディクス・オーディオさんで購入した6186Wです。1本100円でしたので、4本購入しました。この球は6AG5と同等管で耐震タイプの球です。
 中域のめりはりの良さは6AG5よりも上で、ボーカルなどを聴くときにはとても気持ちいい球です。
TUNG-SOL製の6AK5
 この球は普段球を買うショップではない所で購入しました。何処だと思います? ニュー秋葉原センターにある小澤電気商会さんです。春日無線変圧器さんに行くときには必ず寄るお店なのですが、ここは真空管というより他の店舗では見つからないものがあっさり見つかったり、格安だったりと、外せないお店です。
 で、購入したこの球はTUNG-SOL製の6AK5で、1本800円でした。東芝製の高信頼管の6AK5Wもあり値引きをしてくれる話になったのですが、1本しかなく残念な思いをしました。
 このTUNG-SOLの6AK5、なかなか、どうして、6AK5としてはいい鳴りっぷりをしてくれます。中低域は艶やか、高域はしなやかで、とても聴きやすい球です。とくにボーカルに合う感じです。
Mullard製軍馬濃い利EL91
 19AQ5単管ヘッドフォンアンプ界の巷では有名なEL91。でも19AQ5とはピン配置互換がなかったので、購入していなかったのですが、どうしても聴いてみたくなりラジオデパート3Fにあるサンエイ電機さんに行きました。2本で1000円という手頃なこの球は軍箱に入ったMullard製のCV4063ナンバーの付いたEL91。
 早速、19AQ5単管ヘッドフォンアンプを改造してEL91と19AQ5がSWで切り替えて差替使用できるようにしました。
 中域がとてもまろやかで包み込まれるような感じで、高域はとても伸びていますし、低域もしっかりと出ているこの球、とても気に入りました。
東芝製Hi-Fi6AR5
 キョードーさんに立ち寄りましたら東芝製の6AR5の中古球が手ごろな価格(1本800円)で出ていたので買いました。元箱ではありませんが、Hi-Fi仕様の球。程度も良い球です。
 先に入手した三菱製の6M-P20と比べると東芝製の6AR5の方が高域の伸びが素晴らしく、低域もしっかりと出ています。中域の雰囲気は三菱製の6M-P20が上ですが、東芝製のこの球、しっかりと聴き込んでいきたい球です。
松下製6AQ5
 3月31日、キョードーさんに立ち寄ったら国産球の6AQ5が1本500円白箱付きチェック済みで30本くらい売られていました。そこで、白箱を開けてメーカを確認してみると、松下の6AQ5がありましたので、2本購入。
 球の程度は上で殆ど使用された形跡もありません。ピンも綺麗で殆ど酸化していませんでした。元箱ではないものの、ここまで程度のよい球が500円で売られていることに感謝した次第です。
 で、肝心の音ですが、東芝の6AQ5とは違い、低域〜高域までとても素直な感じで鳴ります。SPで聴くよりもヘッドフォンで聴くととても心地よいサウンドです。
NEC製6AQ5
 松下製の6AQ5を見つけた後に、NEC製の6AQ5(通信用)を発見。こちらは少し使用していた感じの球で、ピンもすこし酸化していました。でも、そこはコンタクトZがありますので、なんなくクリアであります。このNEC製の6AQ5も1本500円白箱付きチェック済みです。
 音は、中域から高域がとてもクリアで低域は気持ちよく出てくれます。日立製の5AQ5と音の雰囲気が似ている感じがしました。
SYLVANIA製の6AH6WA
 ピン接続が7BK系、7CM系の五極管が使用できるように改造したので、早速アンディクス・オーディオさんで購入してきた球が、6AH6WAです。この球のピン接続は7BKです。この球も6AN5WAと同じく多分SYLVANIA製とのことでした。1本100円でしたので10本購入しました。
 とても高域がストレートに出てくる感じで、クラシックで弦楽器などを聴くと、とても心地よく聴くことができました。
SYLVANIA製の5725WA
  ピン接続が7CMの5725Wです。この球は6AS6の高信頼管です。ピン接続は違いますが、電極構造は6AK5ととても似ています。この球もアンディクス・オーディオさんで1本100円で購入してきました。多分SYLVANIA製とのことです。
 音は6AK5系と似た感じでした。中域から高域に関してとても気持ちよく伸びて、嫌味のない感じです。
東芝製の6DK6
 ピン接続が7CMの東芝製6DK6です。クラシック・コンポーネンツさんで1本100円コーナから漁ってきました。テレビの映像中間周波増幅用の球なので不人気球が災いしているのか、中古の市場にあまり出てこないように思います。
 音は低域はそれとなく、中域はしっかりと、高域は素直に出てくれるので弦楽器がとても聴きやすく感じます。
たぶん東芝製の6DK6
 ピン接続が7CMのたぶん東芝製6DK6です。東芝のロゴは消えてしまっているのですが、電極構造などは東芝製の6DK6と同じなので、東芝製だと思います。クラシック・コンポーネンツさんで1本100円コーナから漁ってきました。
 音は東芝製の6DK6と変わらなく、低域はそれとなく、中域はしっかりと、高域は素直に出てくれるので弦楽器がとても聴きやすく感じます。
NEC製の6DK6
 NEC製の6DK6です。通信用ではないので、管壁のNECのロゴも違います。この球もクラシック・コンポーネンツさんで1本100円コーナから漁ってきました。
 音は東芝製の6DK6とそう大差はなく、低域はそれとなく、中域はしっかりと、高域は素直に出ています。
たぶん日立製の6CB6
 ピン接続が7CMのたぶん日立製6CB6です。この球はアンディクス・オーディオさんで1本100円で購入しました。管壁にはHeetwoodというロゴがシルク印刷されているのですが、どこのメーカか判りません。でも、6CB6の下にJAPANと印刷されており日本製であることは間違いないようです。手持ちの日立製3CB6と電極構造がとても良く似ているので、日立製ではないかと思うのです。
 音は6DK6ととても似ており、低域はそれとなく、中域はしっかりと、高域は素直に出ています。電極構造は6AG5に似ていますが、この球の方がよりも聴きやすく感じます。
TEN製の6CB6
 TEN製の6CB6です。この球はクラシック・コンポーネンツさんで1本100円コーナから漁ってきました。まだまだTEN製の6CB6はいっぱいありました。
 音は他の6CB6と大差なく、低域はそれとなく、中域はしっかりと、高域は素直に出ています。
マツダ製の6CB6
 マツダ製の6CB6です。この球はクラシック・コンポーネンツさんで1本100円コーナから漁ってきました。しかし、右の球はなんといいますか、アッセンブリー 時にうまく押し込めなかったようで、大分歪んでいます。それでもちゃんと機能するのですから不思議です。
 音は他の6CB6と大差なく、低域はそれとなく、中域はしっかりと、高域は素直に出ています。
RCA製の6CB6
 RCA製の6CB6です。アンディクス・オーディオさんで1本100円で購入しました。電極の作りは日本製の6CB6と大差ないようです。
 音は他の6CB6とはちょっと違い、低域は充分に、中域は奥行きが深く、高域はスパッと出ています。手持ちの6CB6のなかでは一番のお気に入りです。
RCAっぽいメーカ不明の6CB6
 管壁にコーティングが施されている6CB6です。メーカは不明です。電極構造はRCAのような感じなのですが、ちょっと違うようにも思えます。アンディクス・オーディオさんで1本100円で購入しました。
 音はRCA製の6CB6と似ている感じもしますが、中域の奥行の感じが違うようにも思えます。
「RVOC」とプリントされている6CB6
 管壁のロゴは「RVOC」となっていますが、メーカが不明です。電極の構造はRCA製と同じようなのでOEMで供給されていた球かもしれません。アンディクス・オーディオさんで1本100円で購入しました。
 音はRCA製の6CB6と同じ感じで、低域は充分に、中域は奥行きが深く、高域はスパッと出ています。
松下製の6AU6
 ピン接続が7BKの松下製6AU6です。この球はキョードーさんで1本300円で購入しました。松下製はいっぱいあったのですが、管壁のロゴが「ナショナル」となっているものと三つ松葉の球があったので三つ松葉のロゴの球にしました。
 音はとても素直な感じで聴きやすく、中域の豊かさが心地よい感じです。低域もそこそこ出ている感じですし、高域もそれとなく出ているように思えます。
MAZDA製の12AU6
 キョードーさんで1本400円で購入したMAZDA製の12AU6で、6AU6のヒータ電圧が12.6V管です。でも、プリントをみるとどうもリプリントのような感じがしますが、人気球でもない12AU6ですから、保守用に東欧のメーカに製作させた球なのではないかと思います。電源を入れるとヒータフラッシュしますから、欧州製であると思われます。
 音を出してみると、これがすこぶるご機嫌のサウンドを奏でてくれるのです。持っている6AU6族の中でも一・二を争う球だと思います。
NEC製の6136(6AU6の高信頼管)
 NEC製の6AU6の高信頼管6136です。この球はキョードーさんで1本500円で購入しました。通信用の球なので家電用の球のNECロゴとは違います。
 音は松下製の6AU6よりも中低域が豊かで、ボーカルを聴いているととても心地よく、聴き疲れしないのがとてもいい感じです。
JRC(RCA)製の6AK6
 ピン接続が7BKのJRC(RCA)製6AK6です。1952年製で米海軍の錨のロゴが入った軍箱に入っていました。この球はパワー管でプレート損失が2.75Wありますので、スピーカも充分にドライブできました。
 ヘッドフォンで聴く音は低域は重心が低く、中域は豊かで、高域はまろやかな感じに出ているように思えました。RCA製とは電極構造の違うGE製の6AK6も欲しくなってきました。
RCA製の6BD6
 ピン接続が7BKのリモートカットオフ管でRCA製6BD6です。この球はタクトで1本600円で購入しました。プレートのコーティングが他のRCA製の6BD6とは違う球が2本だけあったのでそれを選びました。
 音は中域に特徴があり、弦楽器がとても心地よく鳴ります。高域はそれとなく、低域もそれとなくなのですが、まいったという感じです。
GE製の5749W(6BA6の高信頼管)
 ピン接続が7BKのリモートカットオフ管でGE製5749W(6BA6の高信頼管)です。この球はキョードーさんで1本500円で購入しました。
 音はRCA製の6BD6とにた傾向がありますが、高域がとても良く出ているように感じます。弦楽器も気持ちよく鳴りますが、フルートがとても心地よかったのが印象的でした。
BRIMAR製のCV4009(6BA6)
 リモートカットオフ管でBRIMAR製のCV4009(6BA6)です。この球はタクトで1本600円で購入しました。
 GEの5749Wと違い低域に厚みがあり、それでいて嫌味のない低域でした。中域から高域に関してもとても素直ですが、物足りなさはなくとても満足のいく球です。
日立製の6BA6
 リモートカットオフ管で日立製の6BA6です。この球はタクトで1本500円で購入しました。
 日立製ということで期待をしていたのですが、低域は他の6BA6よりはあっさりした感じです。それでも中域の豊かさは他の6BA6と同等でボーカルを聴くのには良いのではないかと思います。
TEN製の6BA6
 リモートカットオフ管でTEN製の6BA6です。この球はタクトで1本600円で購入しました。
 低域は日立製の6BA6と同じ感じであっさりとした感じでした。球をもう少しエージングすると変わってくるのかもしれませんが、ちょっと物足りなさを感じました。
GE製の6AK6
 GE製6AK6です。この球も1本500円でしたので2本購入しました。ヒータ電流が0.15Aと、とても省エネ管でありながら出力管という特徴をもつ6AK6で、陰極材がそうとう特殊なのだろうと思います。
 音は低域がはっきりとしていて重心も低くしっかりと出ているように感じます。高域は素直に出ていますし、中域も申し分のない出方のように感じます。
RCA製の6AK6
 クラシック・コンポーネンツさんで見つけたRCA製と思われる6AK6です。誰も見向きもしないようなところに置かれていました。1本500円で2本購入しました。なぜ「RCA製と思われる」と書いたかと申しますと、管壁のプリントがいかにも後からプリントしたっぽいものでしたので。でも、6AK6のような不人気球をリプリントしたところで価格を高価に設定できるとも思えません(1本500円でしたから)。クラシック・コンポーネンツさんではGE製の6AK6は800円しますので、このリプリントがどのような意図で行われたのかは不明です。
 音は低域から高域までしっかりとでる球で、青色LED3個でちょうどいい球です。プレートもニッケルで綺麗なので結構気に入っている球です。
東芝製の6AU6
 キョードーさんで購入した東芝製の6AU6です。1本300円で購入しました。松下製はいっぱいありましたが、東芝製はこの2本しかありませんでした。
 音は中域がとてもしっかりと艶やかに出てくる感じです。高域は素直で低域もちゃんと存在感を示しているので、ヘッドフォンで聴いていて疲れない球です。
松下製の6BA6
 とても久しぶりにアポロ電子さんに行きました。それはお店のサイトに掲載されている価格表リストを見ていたら松下製の6BA6が1本400円となっていましたので、安いと思い購入をすることにしたためです。不人気球とはいえ国産球ですから1本400円はお財布に優しい価格であると言えます。
 音は、低域がとても綺麗に出てきます。そして中域から高域にかけて、とてもスムースな出方をしているように感じました。6BA6もヘッドフォンで聴いていてとても聴きやすい球だと思います。
日立製の6AU6(通信用)
 春日無線変圧器さんで格安真空管コーナーを見ていたら日立製の6AU6を発見。3本で1050円となっていたので、早速購入しました。この球は通信用となっている球なのと、自分は日立製が好きなこともありつい嬉しくなりました。
 音は、他の6AU6とはちょっと違い、とても低域の解像度が高く、それでいて硬すぎない感じがしました。中域から高域に関しても申し分なくスムースに出ており、6AU6の中でも良いランクではないかと思います。
NEC製の19M-R10(電々公社仕様)
 春日無線変圧器さんに来ていた19AQ5単管ヘッドフォンアンプユーザの方から教えていただいた球で19M-R10です。早速オークションを見てみると出品されていましたので、購入を決意、落札価格の上限1200円までとし購入することができました。出品者のかたもとても丁寧・迅速・親切に対応をしてくださいまして、大変よかったと思います。
 この球のピン接続は6CB6などと同じ7CM系ですがヒータ電圧は19Vです。G3が独立していて7ピンにでているタイプですので、切替SWは6AU6側にすることで使用可能です。
 音ですが、まずとても感度が高く力強い感じがします。低域はそこそこ出ており中域の解像度がとても高く、高域はズバッとでてきます。流石、電電公社で採用していた球だけのことはあります。
SIEMENS製のEL95
 春日無線変圧器さんの通路側の真空管ショーケースに並んでいるなかにある球でEL95です。ピン接続は6AQ5と同じですから19AQ5ヘッドフォンアンプでもヒータ電圧を変更することで使用可能です。ヒータ電流は200mAなので、ヒータを直列に接続すればオリジナル版のトランスの12.6VでもOKです。
 出力管なので青色LED3個で使用します。プレート損失も6Wありますから、19AQ5単管ヘッドフォンアンプで充分にスピーカをドライブすることが出来ますし、ヘッドフォンで聴いてもバッチリです。
 音は低域の解像度は普通なのですが、とてもしっかりと出てくるのがとても心地よく感じられます。プレート耐圧、SG耐圧も充分高い球なので限定版でB電源を150Vタップでドライブすると威力を発揮できる球だと思います。
東芝製の12AQ5(通信用)
 オークションに出品されていた東芝製(通信用)12AQ5。5本で1000円からスタートしており、すでに入札されている方がいらっしゃったので、2000円くらいまで行ってしまうかと思いきや、1100円で落札できました。5本と半端ですが、以前にキョードーさんで1本100円コーナーから1本だけ有った東芝製12AQ5を購入していましたので、6本になりました。
 12AQ5は6AQ5族のなかではあまり人気が無いようです。オークションなどでも6AQ5は価格がすぐに上がっていきますが、12AQ5は出品も少ないからでしょうか、価格があまり上がりません。ショップなどでも6AQ5よりは価格が安い設定になっています。
 音を出してみると、12AQ5に言えることなのですが、他の6AQ5族よりとても力強い音がでてきます。中低域が豊かで締っており、とてもご機嫌です。とくにこの球は5本ともとても特性の揃った球でした。良い球を入手できました。
日立製の6BJ6
 ピン接続が7CMのリモートカットオフ管で日立製の6BJ6(通信機用)です。この球は春日無線変圧器さんのすぐそばにある小澤電気商会さんで1本500円で購入しました。
 リモートカットオフ管なので、バイアスが変わると増幅度が変わるという面白い特性をもっている球です。
 音は低域はおとなしく、中域はしっとりとしていて、高域は元気よくでているように感じました。
MINIWATTO DARIO製のEL95
 キョードーさんに立ち寄ったら丁度値付けをしており、なんの球かを尋ねてみると「EL95でMINIWATT製だよ」と教えられた。SIEMENS製とは電極構造も違い、音の違いを期待して購入してみました。
 音を出してみると、低域はしっとりとしていながら締まりがあり重心も低い感じがしました。中高域はSIEMENS製よりおとなしい感じがして、室内楽などの小編成にはいい感じかもしれません。
TELEFUNKEN製のEL95
 ARANさんがebayで落札されたTELEFUNKEN製のEL95から2本を分けていただきました。
 オリジナル版にUL接続にしてセットをして、早速アバドの「エロイカ」を試聴して、とても解像度が高いことに感激をしました。大編成のオーケストラが見事にバランス良く響いている様子をしっかりと聴くことが出来ました。SIEMENS製より若干低域が少ないような感じですが、この高解像度はもう虜です。
 3結にすると、その高解像度がややダウンしますが、低域がしっかりと出てきます。解像度をとるか、低域をとるかだったら解像度が高い状態で聴きたいと思います。
東芝製の6AH6(通測用)
 キョードーさんの200円コーナにあった、東芝製の6AH6(通測用)です。6AH6はSYLVANIA製の6AH6WAを持っているのですが、国産球でどのような音になるのかを聴いてみたくなり、手ごろな価格であったので購入しました。
 3結でヘッドフォンで聴いた第一印象は、中高域の解像度がとても高く、聴いていてワクワクしてくるのです。そこで、球を限定版に3結でセットしてスピーカ(CELESTIONのF30)を鳴らしてみたところ、ほうっ!! これは解像度も高いだけではなく、低域も充分に出ていて見事にドライブしているのです。VRを上げすぎると歪んでしまいますが、SYLVANIA製の6AH6WAに差し替えると、この解像度はでてこないのです。
 ちなみに東芝製の6AH6をUL接続で鳴らすとそつのない大人しい音になってしまいました。この東芝製の球は3結が合っているようです。
東芝製の5725
 アンディクス・オーディオさんの100円コーナ(ノーチェック品)にあった球です。やっと読めたメーカは東芝製であることが判り通信用でした。しかし、管名がわかりませんので、とりあえず買って家で調べてみましたら、どうも5725のようです。
 1本だけなので、音のレビューは当てになりませんが、東芝製の6AK5と似ている感じがしました。
東芝製の6AK5
 キョードーさんの200円コーナに東芝製の6AK5(通測用)があり、家に東芝製の6AK5が1本だけあったのを思いだし購入しました。以前持っていたのは通測用ではないのですが、ペアとしました。
 音は、ペアで持っている東芝製6AK5(通測用)と同じです。ただ、こちらの球は使用時間が若干あるようで、新品で購入した東芝製の6AK5よりも低域が豊かに出てきます。
マツダ製の6AU6
 アンディクス・オーディオさんの100円コーナ(ノーチェック品)にあったマツダ製の6AU6です。残念なことにマツダ製の6AU6は1本しかありませんでしたので、またいずれどこかで出てくることを待つことにします。
松下製の6AU6(ナショナルロゴ)
 アンディクス・オーディオさんの100円コーナ(ノーチェック品)にあった松下製の6AU6です。既に持っている松下製の6AU6は三つ松葉ロゴタイプですが、この6AU6はナショナルロゴの6AU6です。この球も残念な事に1本しかありませんでしたので、またいずれどこかで出てくることを待つことにします。
日立製の6AQ5
 オークションで4本730円(送料込)で落札した日立製の6AQ5です。振込手数料も掛からなかったので、1本あたり183円程度と、お財布に優しい価格で落札をすることができました。
 音は、中低域はとても豊かに出ており、聴いていてとてもまったりとできます。中高域の解像度はごく普通の感じでした。
TEN製の6AK5
 アンディクス・オーディオさんの100円コーナ(ノーチェック品)にあったTEN製の6AK5です。随分探しましたが1本しかありませんでしたが、ゲットしました。何かの機会に巡り会えるかもしれませんから。1本だけなので、音のレビューはしておりません。
TEN製の6AR5
 アンディクス・オーディオさんの100円コーナ(ノーチェック品)にあった、TEN製の6AR5です。残念なことに1本しかありませんでしたが、ゲットしました。1本しかないので、音のレビューはしません。
NEC製の6AS6(通信用)
 アンディクス・オーディオさんの100円コーナ(ノーチェック品)にあった球で、NEC製の6AS6(通信用)です。見た感じはNEC製の6AK5と瓜二つですが、6AS6です。
 音は、殆どNEC製の6AK5と同じなのですが、6AS6の方が高域の伸びがいいように感じます。そして中域の解像度もいいように感じます。
東芝製の6AS6(通信用)
 アンディクス・オーディオさんの100円コーナ(ノーチェック品)にあった球で、東芝製の6AS6です。管名まで読み取れた球と読み取れなかった球を合わせて6本ありましたので、ゲットしました。
 音は東芝製の6AK5と似ている感じがしますが、6AS6の方が低域がすこし出ているように感じます。とても聴きやすい良い球だと感じました。
GE製の6AQ5
 クラシック。コンポーネンツさんの100円コーナに1本だけあったGE製の6AQ5Aです。1本しかなかったのが残念ですが、球の状態がとてもよく、まだまだ元気一杯な球です。
RAYTHEON製の6AN5WA
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナに3本あったRAYTHEON製の6AN5WAの中で、電極構造が同じ物を2本選んで購入しました。もう1本の電極構造はSYLVANIA製の6AN5WAに酷似しています。しかし、ゲッターが半分以下になっていて、まるで大五郎カットのような感じです。
 音の傾向はSYLVANIA製の6AN5WAと似ていて低域がとても元気に出ますが、更に中域に張りがありワクワクする感じです。
NEC製の12BA6
 タクトさんの300円コーナにあったNEC製の12BA6です。6BA6となんら違いはないと思いますが12V管ということで購入してみました。この球はリモートカットオフ管でバイアスを変えることで増幅度が変わる面白い球です。
 音の傾向は、中低域に艶やかさがあり、高域も良く伸びていますが、バイアスを変えることで音の傾向も若干変わってきますので、好みのバイアス点を見つけるのも楽しいかもしれません。
GE製の6AU6
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったGE製の6AU6Aです。GE製の6AU6は持っていませんでしたので、そくゲットです。球の状態はとてもよく、元気な球です。
 音は、中低域は普通なのですが、高域までとてもよく伸びているのがとても心地よくきくことができました。
GE製の6AU6A
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったGE製の6AU6Aです。上のGE製の6AU6Aとはシールドの色が違い黒でしたので、購入してみました。
 音は上のGE製の6AU6Aよりも更に高域が素直に伸びているような感じがしますので、女性ボーカルなどがとても心地よく聴くことが出来るように思えます。
東芝製の6AH6
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあった東芝製の6AH6(A-TS-6AH6)です。72年、73年に製造された球のようです。以前にキョードーさんで購入した6AH6と電極構造は同じようです。しかし、管名の前にあるA-TSの意味がわかりませんし、製造年月がプリントされているのも始めてみました。どこか特別なところに納められた球なのでしょうか。
 音は東芝製の通測用6AH6と同じでした。
東芝製の6AH6
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあった東芝製の6AH6(A-TS-6AH6)です。68年に製造された球のようです。以前にキョードーさんで購入した6AH6と電極構造は同じようですが、プレートを結ぶ電極の位置が若干違うようです。しかし、管名の前にあるA-TSの意味がわかりませんし、製造年月がプリントされているのも始めてみました。どこか特別なところに納められた球なのでしょうか。
 音は東芝製の通測用6AH6と同じでした。
GE製の6AH6
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったGE製の6AH6です。東芝製、SYLVANIA製の6AH6と比べてみたくなりまして、購入しました。
 音はどの6AH6よりもまったりとした感じで、高域の解像度もそう高くない感じがします。ただ、全体のバランスはいい感じです。
メーカ不明の6AJ5
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったメーカ不明の6AJ5です。この球6AK5だと思って選んだのですが、見た感じは区別がつきませんでした。調べてみると最大定格は6AK5と同じようなのですが+Bが28Vから動作するという電池管のようです。なので、ヘッドフォンアンプでは使用できませんでした。
GE製のJAN-5725W
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったGE製の5725W(JAN球)です。GE製の5725は持っていなかったのでJAN球は1本しかありませんでしたが、ゲットしました。
TUNG-SOL製の5725
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったTUNG-SOL製の5725です。管壁には管名がプリントされていませんでしたが、電極を調べましたら5725でした。
GE製の5725
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったGE製の5725です。1本はちょっと汚れていますが、性能に問題はありません。
 音は、中低域の締まりがよく、高域の解像度も以外に高いのに驚きました。ボーカルなどを聴いているととても気持ちいいです。
日立製の5654(6Ak5の高信頼管)
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあった日立製の5654(6AK5の高信頼管)です。長いこと探していた日立製です。見つけたときは嬉しかったです。いや、性能がどうこうではないんですよ、ただ好きなだけです。
 音は中低域の艶やかさが他の6AK5とちょっと違うような感じで、とても心地よい感じです。重心も低く感じます。
日立製の6AK5(通信用)
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあった日立製の6AK5(通信用)です
。 音は中低域の艶やかさが他の6AK5とちょっと違うような感じで、とても心地よい感じです。重心も低く感じます。
東芝製の5654(6AK5の高信頼管)
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあった東芝製の5654(6AK5の高信頼管)です。
 音は、持っている東芝製の6AK5(通測用)と傾向はとても良く似ているのですが、中低域の締まりがいいように感じます。
GE製の5654(6AK5の高信頼管)
 クラシック・コンポーネンツさんの100円コーナにあったGE製の5654(6Ak5の高信頼管)です。
 音はGE製の408Aにとてのよく似ておりますが、1本しかないのでなんとも言えない感じです。
たぶんNEC製の6GY6
 アンディクスさんの100円コーナにあった6GY6という球です。Dual-Control Pentodeという五極管で、ピンベースは7ENです。7BKや7CMとも違うのかなと規格表を見ていると、どうも7CMと同じ配ピンのようなので、購入してみました。
 音は、高域の出方はWE408A並み、中低域は6AU6並み。そして解像度の高さはEL95に次ぐ感じでした。女性ボーカルを聴いているときの「サシスセソ」の心地よさは素晴らしかったです。
 オークションでも滅多にお目にかかれないこの球ですが、侮れない球かもしれませんね。私は一発で気に入りました。ロゴはないのですが見た感じはどうもNEC製の様です。


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