ザ・キット屋さんのSV-4 Type QUADII 製作記

中学生の頃は、小遣い稼ぎのために、大したできでもない真空管のアンプを作ったことが何度かありましたが、ここ数年の夢であった、自分用の真空管アンプがどうしても欲しくなり、真空管というキーワードでインターネットをさまよっていると、サンバレーの「ザ・キット屋」さんという真空管アンプの通信販売のサイトにたどり着きました。
店主(大橋さん)の書かれている「店主のひとりごと(店主日記)」なるものが、またとても面白く、毎日の更新が楽しみになるくらいにのめり込んでいきました。
大橋さんと何度かメールでやり取りをしているうちに、SV-4が自分のシステムにはいいのではということになり、購入・製作することになりました。その製作記を書いてみましたので、お読みいただければと思います。

※現在SV-4は販売が終了しておりますが、再販の企画(アーカイブ )があるようです。

SV-4外箱
注文して届いた待望のSV-4の箱です。とても大きくて、またしっかりとした段ボール箱に入っており、貴重品扱いで出荷されており、届けに来たドライバーのかたからも「貴重品ですから…」と言われて受け取りました。
箱を開けた状態
SV-4の外箱を開梱してみたところです。とても丁寧に、綺麗に梱包されており「ザ・キット屋」さんのスタッフの皆様の気持ちが伝わって来ます。
パーツ類
SV-4のパーツ類です。丁寧に袋詰めされており、ビスなどは使用するパーツにホチキス止めされており、使用するビスを間違わないように心遣いされています。
出力トランス
SV-4の出力トランスです。S.E.L.の特注のトランスで回路図をみると、かなり特殊な出力トランスのようです。
出力トランスの底板
出力トランスを取り付ける底板なのですが、トランスから出るリード線を通す穴が10φで開いていました。でも、次の写真を見ていただけるとおわかりですが、シャーシには2つの10φの穴が開いています。どうもうまくリード線を出すことができなさそうな感じがします。
シャーシの出力トランスの部分
シャーシの出力トランスを取り付ける部分を確認すると、やはりリード線を通す穴は10φのものが2つ開いていました。これではリード線は通らないと思えます。
出力トランスをシャーシに重ねてみたところ
確認の為に出力トランスの底板を重ねてみると、底板の穴と、シャーシの穴の位置は一致せず、このままでは出力トランスのリード線を通すことができないと判明。日曜日であったが「ザ・キット屋」の大橋さんに連絡をし、確認をしていただくことになりました。
出力トランスにリード線を配線したところ
出力トランスの底板の穴の位置が解決できないので、底板の部分を除いて作業を進めることにしました。出力トランスの各端子に指定の色のリード線を半田付けしていきます。この配線を間違うとNFBが負帰還とならずに発振してしまうことになるので、慎重に配線を行ないます。
電源トランスにリード線を半田付けしたところ
電源トランスに各リード線を半田付けをしていきます。シャーシに載せてから半田付けをしようか、先にしてしまおうか迷いましたが、先に半田付けを済ませてしまいました。出力トランスも同様なのですが、タップにロウのような皮膜ができているので、リード線を半田付けする前に取り除いておくと半田付けしやすくなります。
電源トランスをシャーシに取り付けたところ
電源トランスをLアングル、カプラー、底板を使いシャーシに取り付け、実態配線の確認用の写真を見て、シャーシに開いている2つの穴にリード線を通します。ヒーターのリード線と一時側のリード線はSW側の穴から出します。