SV-4 メンテナンス
SV-4を購入して、作成してから1年が過ぎようとしています。制作してから手を加えずにSV-4の良さを味わってきましたが、流石QUADのDNAが宿っていると思わせる素晴らしい回路設計であるため、素晴らしい音を聴かせてくれるアンプです。
このアンプは初段から出力段にわたって幾つもの負帰還が掛かっていて、その絶妙のバランスによりQUADらしさが出ていると思います。
さて、このキットを制作してから手を加えずに来ましたが、配線の拙さ(今でも変りませんが)があるため再配線、電源部のデカップリング・コンデンサの容量変更、出力段のカソード・バイパスコンデンサの容量変更、抵抗を金属皮膜抵抗に変更、真空管ソケットの変更を行うことにしました。
変更後の音の印象ですが、カソード・バイパスコンデンサの容量を220μFに変更、チョーク後の平滑コンデンサ容量アップによる変化と思いますが、低域がとても力強くなりました。配線材がBELDENになったことによる変化ではないようです。カップリング・コンデンサのエージングが済むまで、まだ時間が掛かりそうですが、CelestionのSL-6がここまで低域を力強く奏でるようになったのが、とても嬉しい変化です。
※この変更による変化は、あくまでも私のシステムにおいての変化です。他の場合に同様の変化があるとは思えませんので、悪しからず。また、変更による回路トラブル、真空管の損傷などリスクがあります。個人の責任において行っていただきたいと思います。