私が音楽を聴いているシステム

 オーディオに興味を持ったのが中学生くらいの頃。当時はオーディオブームであり、各電気メーカ、オーディオ専門メーカが数多くのオーディオ製品を製造・販売していました。現在ではオーディオはさほど感心を持たれておらず、コンポとして売られている格安の製品はラジカセに毛が生えた状態の、ただ音が出て安くて格好がよければいい程度のものしかないような現状のようです。また、ハイエンドオーディオは昔よりも今は価格の半分以上が製品のテクニカル的なノウハウに使用れず、儲け、中間マージン、日本の市場だから高い方が売れるなどという理由で高価な価格設定されているブランド物が目立っているように感じてなりません。それでも、それを良しとして買われる方を私は否定するつもりはありません。それは、その方の価値観で、充分にオーディオを楽しまれているのですから。

 そんな中でも最近は真空管オーディオがちょっとした注目を浴びているようです。20年ほど前では考えられないような状況ですが、それも高級な完成品真空管アンプではなく、キットの真空管アンプ、あるいは真空管アンプを自作される方が増えているようです。

 私が使用しているオーディオ製品にもブランド名が入っているものがありますが、価格もびっくりするような物はありませんし、長く飽きずに使用できる製品だと感じております。最近では真空管アンプが中心になっています。

 そのオーディオの装置は10畳ほどの狭いリビングにテレビと一緒に設置しています。部屋の壁側は窓だったり、隣の部屋への引き戸があるため、コーナーにテレビ、アンプなどの装置、スピーカを配置するような変則的な置き方になってしまっています。とても満足できる環境ではありませんが、この条件下でベストになるようにセッティングをしてみました、いまのところこれが精一杯です。

 また、PCを使っているときや寝るときなどにBGM程度に音楽を聴くために、寝室にアンプとスピーカを置きました。寝室は4.5畳の洋間と狭いため、スピーカの配置はとても限られてしまいます。それでも、ベストになるようにスピーカの置き方などは工夫をして自分の好みの音がでるように置いています。

現在使用しているシステムのリスト
Tr.プリアンプ QUAD 44
Tr.パワーアンプ QUAD 405-2 (100W+100W)
真空管ラインプリアンプ ☆春日無線変圧器さん
5670ラインプリアンプ
6AK5ラインプリアンプ
真空管パワーアンプ ☆ザ・キット屋さん
SV-4 Type QUADII (出力管:KT66 PP 19W+19W)
☆エレキットさん
TU-879 (出力管:6L6GCシングル 8.5W+8.5W)
TU-872 (出力管:2A3シングル 3.5W+3.5W)
☆春日無線変圧器さん
newPCL86シングルアンプ(PCL86三結 1W+1W)
6AU8Aシングルアンプ(6AU8A五結 0.9W+0.9W)
☆自作
PCL86全段差動PPアンプ(PCL86三結2W+2W)
真空管ヘッドフォンアンプ ☆春日無線変圧器さん
19AQ5単管ヘッドフォンアンプ
電源強化版19AQ5単管ヘッドフォンアンプ
限定品19AQ5単管ヘッドフォンアンプ
※(19AQ5、12AQ5、6AQ5、5AQ5、6AK5、408A、
6AN5WA、6AG5、6BC5、6AU6、6CB6、6DK6、
6AK6、5725W、6AH6WA、EL91など改造により使用可)
CDP ソニー SCD-XB7
ソニー CDP-A39
MDP ソニー MDS-JB930
ソニー MDS-PC1
ラインミキサー FOSTEX model2016
スピーカ CELESTION SL6 (120W、82dB/W、8Ω)
CELESTION F38 (140W、90dB/W、8Ω)
CELESTION F30 (120W、90dB/W、8Ω)
CELESTION F10 (70W、88dB/W、8Ω)
DENON SC-M31 (60W、89dB/W、6Ω)
ヘッドフォン ソニー MDR-CD900ST(63Ω) 106dB/mW
ソニー MDR-D11/詳細不明
ソニー MDR-EX90SL(16Ω) 106dB/mW
ミニコンポ ケンウッド RXD-SH3MD 20W+20W
テレビ ソニー KD-28HD900
ビデオ ソニー WV-D10000
DVDレコーダ ソニー RDR-HX90(スゴ録 HDD:250GB)

オーディオ機材の写真
リビングのオーディオ全体
CELESTIONのSL6、F38と、その足元にザ・キット屋さんのSV-4、エレキットのTU-872、テレビの上の段にCD、MD、QUADの44と405-2。テレビの下の段にスゴ録、ビデオ、PS2が収納されています。
F38は2006年9月に購入しました。能率が90dB/Wと2A3シングルでも充分にドライブすることができます。
QUAD 44と405-2
上がQUAD 44 プリアンプ、下がQUAD 405-2 パワーアンプです。405-2の出力は100W+100Wです。
このプリアンプとパワーアンプは購入してから大きなトラブルもなく稼働してきましたが、マイナーなトラブルとしては入力セレクタの動作不良が何度かありました。
405-2のパイロットLEDを赤から高輝度の青色LEDに交換してみました。なんとなくカッコイイ。
ソニーのSCD-XB7とMDS-JB930
上がMDPで、ソニーのMDS-JB930です。下がCDPで、ソニーのSCD-XB7です。6月に中古で購入しました。それまでは、SCD-XB9とCDP-CE515を使用していましたが、SCD-XB9がCD-Rに未対応なので、SCD-XB9とCDP-CE515を手放し、SCD-XB7をオーディオユニオンで中古を見つけて購入しました。
スゴ録とビデオデッキ
オーディオとは直接関係は有りませんが、ビデオ関係です。
上がWOWOWのデコーダですが、今は契約解除してるので使用していません。
真ん中はソニーのスゴ録のRDR-HX90で250GBのDVDレコーダです。
下はソニーのWV-D10000で、DV(miniDVも可)、VHSのダブルデッキです。
CELESTIONのF38
CELESTIONのF38です。3ウェイ、バスレフタイプ(防磁)のトールボーイです。
ツィータ:25mmのアルミドーム。
ミッド/ウーファー:165mm/200mmのスペシャルコーンテッドペーパーコーン
周波数特性:40Hz〜20KHz
許容入力140W、90dBと幅広いアンプに対応できそうです。
まだ到着して間もないのですが、さすがCELESTIONだなと思いました。音の傾向はSL6と変りませんが、バスレフ型の豊かな低域に満足しています。
SV-4 Type QUAD II
サンバレーのSV-4 Type QUAD IIです。今までは、左右のスピーカの足元に置いてありましたが、Rchの足元に二段のラックを置き、そこに置きました。
下のSV-4の熱が上のSV-4に影響しないように下のSV-4を目一杯前に出し、上のSV-4を目一杯後ろに置きました。
ラックに置くことを嫌う方もいらっしゃるようですが、実際には何ら問題はありませんでした。
CELESTIONのSL6
CELESTIONのSL6です。
詳細は忘れてしまいましたが、16cmのウーファーで、密閉型のブックシェルフタイプです。
能率が82dB/Wなので、小出力のアンプには向きませんが、PCL86シングルアンプで鳴らしてみても、結構満足いく音量ですよ。
このスピーカの凄いことは、購入して20年ほど経ちますが、エッジが傷んでいないこと。流石CELESTIONだと思います。
SL6はSV-4とQUADの405-2で鳴らしています。
LchのF38とSL6
左chのF38とSL6です。
足元にはエレキットのTU-872を置いてあります。
F38はTU-872で鳴らしています。直熱三極管とF38の相性はとてもよく、ずっしりとした低音を奏でてくれます。
SL6はSV-4で鳴らすことが多いのですが、SV-4との相性は抜群で、プッシュプルのパワーをしっかりと受け止めています。
エレキットのTU-879
エレキットさんの6L6GCシングルアンプTU-879です。寝室のシステムです。このアンプは出力管をEL34(6CA7)、KT66、KT88などに差し替えることができるアンプです。6L6GC時の出力は8Ω負荷時で8.5W+8.5Wです。寝室で聴くには充分な出力です。このアンプはシンプルな回路ですが、なかなかどうして、素晴らしい音を奏でてくれます。
今使用している6L6GCはロシア80年代製造の6L6GCです。
2A3シングルアンプキット
エレキットさんの2A3シングルアンプキットTU-872です。出力管の2A3はSOVTEKの1枚プレートタイプです。
2A3の出力でもSL6を充分にドライブすることができたことに驚きを覚えました。
PCL86シングルアンプパーツセット
春日無線変圧器さんで販売されているnewPCL86シングルアンプパーツセットです。キットでないのが良い感じです。シャーシの穴あけも自分でするので、配置にはやや自由度があります。私の場合は、入出力の端子とACケーブル、ヒューズホルダを背面へ移動、前面に入力切り替えSWを付けました。
6AU8Aシングルアンプパーツセット
春日無線変圧器さんで販売されている6AU8Aシングルアンプパーツセットです。このパーツセットもシャーシに穴があいていないので、自分で開ける必要があります。この6AU8Aは電力増幅用ではありませんが、いやいやなんと0.9Wの出力を出す小さな巨人です。出てくる音もそんじょそこらのシングルアンプなんぞには負けていません。
寝室のスピーカ
寝室のスピーカです。
今まではPCのラックにDENONのSC-M31を載せて、ただBGM程度に使用していました。
この度、CELESTIONのF30を購入し、もう少し落ち着いて音楽を聴くことができるようにしました。F30の上にF10を載せてサブとして使用しています。
液晶ディスプレイの下にあるのはFOSTEXのラインミキサ model 2016です。
CELESTION F30
CELESTIONのF30です。3ウェイ、バスレフタイプ(防磁)のトールボーイです。
ツィータ:19mmのチタンドーム。
ミッド/ウーファー:130mmのP P コーンテッドペーパーコーン × 2
周波数特性:55Hz〜20KHz
許容入力120W、90dBと幅広いアンプに対応できそうです。
F30の上に載せているのはCELESTIONのF10です。
CELESTIONのF10
CELESTIONのF10です。2ウェイ、バスレフタイプ(防磁)のブックシェルフです。
ツィータ:19mmのチタンドーム。
ウーファー:100mmのP P コーンテッドペーパーコーン
周波数特性:70Hz〜20KHz
許容入力70W,88dBとやや小ぶりなスピーカですが、いやいや出てくる音はこのスピーカからとは思えないしっかりとした音です。一発で気に入りました。
DENON SC-M31
DENONのSC-M31です。3ウェイ・3スピーカーバスレフ型
ウーファー:140mmコーン型
ソフトドーム型ツイーター:25mm
ドーム型スーパーツイーター:19mm
周波数特性:45Hz〜80kHz
能率は89dB/Wと扱いやすいですが、インピーダンスが6Ωで真空管アンプで使用するにはちょっと中途半端かな。
音の傾向はとても明るい感じで、BGMとして使用するにはいい感じです。しかし、カタログ特性上はCELESTIONのF30やF10よりもワイドレンジですが、聴感上はF30、いやF10よりもナローで聴きづらいです。まぁ、そんなもんですよ。
19AQ5単管ヘッドフォンアンプ
春日無線変圧器が発売した19AQ5単管ヘッドフォンアンプです。シャーシは自分で穴開けをする必要がありますが、しかし、その苦労以上にヘッドフォンからは素晴らしい音楽が奏でられます。やや低音は抑え気味であるが、長時間聴いていても疲れないこのヘッドフォンアンプは最高です。
写真の真空管はWE408Aです。このヘッドフォンアンプは改造しないでも19AQ5の他にWE408A、6028(408互換)と差替ができるようになっています。
ヒータ電圧部分を4.7V、6.3V、12.6Vに対応させることで5AQ5、6AQ5、6AK5、6AN5WA、12AQ5などにも対応できます。
電源強化版19AQ5単管ヘッドフォンアンプ
限定品19AQ5単管ヘッドフォンアンプに使用される電源強化版のトランスを使用して新たにパーツを揃えて製作をしてみました。
パーツを揃えながら作ってみて思ったことはパーツセットの有難みです。秋葉原中を周りパーツを集めるのは難儀しました。
でも、楽しかったです。
このアンプはN氏へ里子に行きました。
限定品19AQ5単管ヘッドフォンアンプ
限定品が発売されることを店頭で知り、試聴をしたところ「もう買うしかないでしょう」と心の中に思ったのもつかのま。店長さんに「予約しておくね」としっかり心の中を読まれていました。顔に書いてあったかな…。見た感じ、音、改造などのどれをとってみても魅力的なものです。ヘッドフォンアンプが3台になりましたが、どれも使っていますよ。
左は電源がオンの状態、右は電源がオフの状態の写真です。
PCL86全段差動PPアンプ
春日無線変圧器さんのnewPCL86シングルアンプを作成してから、ずーっと作ってみたいと思っていた全段差動PPアンプ。PCL86で作ってみました。とても発振しやすくて安定させるまでに随分と苦労をしました。
なかなかよい感じに仕上がりました。出力は2W+2Wですが、とても力強くCELESTIONのF30をドライブしています。