EL91、EL95

Mullard製のEL91(CV4063)
☆ 出力管 EL91/CV4063 Mullard製

19AQ5単管ヘッドフォンアンプ界の巷では有名なEL91。でも19AQ5とはピン配置互換がなかったので、購入していなかったのですが、どうしても聴いてみたくなりラジオデパート3Fにあるサンエイ電機さんに行きました。2本で1000円という手頃なこの球は軍箱に入ったMullard製のCV4063ナンバーの付いた軍箱入りのEL91。
早速、電源強化版の19AQ5単管ヘッドフォンアンプを改造してEL91と19AQ5がSWで切り替えて差替使用できるようにしました。
中域がとてもまろやかで包み込まれるような感じで、高域はとても伸びていますし、低域もしっかりと出ているこの球、とても気に入りました。

SIEMENS製のEL95
☆ 出力管 EL95 SIEMENS製

 春日無線変圧器さんの通路側の真空管ショーケースに並んでいるなかにある球でEL95です。ピン接続は6AQ5と同じですから19AQ5ヘッドフォンアンプでもヒータ電圧を変更することで使用可能です。ヒータ電流は200mAなので、ヒータを直列に接続すればオリジナル版のトランスの12.6VでもOKです。
 出力管なので青色LED3個で使用します。プレート損失も6Wありますから、19AQ5単管ヘッドフォンアンプで充分にヘッドフォンをドライブすることが出来ます。
 音は低域の解像度は普通なのですが、とてもしっかりと出てくるのがとても心地よく感じられます。プレート耐圧、SG耐圧も充分高い球なので限定版でB電源を150Vタップでドライブすると威力を発揮できる球だと思います。

RTC MINIWATT DARIO製のEL95
☆ 出力管 EL95 RTC MINIWATT DARIO製

 キョードーさんに立ち寄ったら丁度値付けをしており、なんの球かを尋ねてみると「EL95でMINIWATT製だよ」と教えられた。SIEMENS製とは電極構造も違い、音の違いを期待して購入してみました。
 音を出してみると、低域はしっとりとしていながら締まりがあり重心も低い感じがしました。中高域はSIEMENS製よりおとなしい感じがして、室内楽などの小編成にはいい感じかもしれません。

TELEFUNKEN製のEL95
☆ 出力管 EL95 TELEFUNKEN製

 ARANさんがebayで落札されたTELEFUNKEN製のEL95から2本を分けていただきました。
 オリジナル版にUL接続にしてセットをして、早速アバドの「エロイカ」を試聴して、とても解像度が高いことに感激をしました。大編成のオーケストラが見事にバランス良く響いている様子をしっかりと聴くことが出来ました。SIEMENS製より若干低域が少ないような感じですが、この高解像度はもう虜です。
 3結にすると、その高解像度がややダウンしますが、低域がしっかりと出てきます。解像度をとるか、低域をとるかだったら解像度が高い状態で聴きたいと思います。