newPCL86シングルアンプに使用しているPCL86は電源を入れたときにヒータに使用しているフィラメントがフラッシュ(発光)する球があります。その発光自体にはなんら問題はないと判っていたのですが、軽減する回路を入れていました。
軽減する回路は、先ずヒータ電源を直流に整流・平滑した後にパワー・サーミスタで初期電流を押さえるようにしたことにより、発光を軽減することはできましたが、ヒータ電圧が規定より低くなってしまい規定通りのエミッションが出ていない可能性があること、電源トランスのヒータ捲線に余分な負担を掛けているため、ベストな方法とは言えませんでしたので、今回その軽減回路を外すことにしました。
写真は、既に軽減回路を外してあります。早速真空管をセットして電源を入れてみますと、派手に発光しますが、問題がないため、良しとします。PCL86全段差動PPアンプでは軽減回路を入れていませんが、問題ありません。
軽減回路を外してヒータ捲線から直接、真空管のヒータに供給するようにしました。そして、ヒータバイアスを掛けてみることにしました。Rchの出力部のカソードからヒータ捲線の0Vを接続して、ヒータにカソード抵抗に生じる電圧が加わるというものです。これにより若干の残留ノイズを低下させる効果があるようです。
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