6AG5/6186W、6BC5

RCA(JRC)製の6AG5
☆電圧管  6AG5 RCA(JRC)製

 RCAのJAN球(JRC)の6AG5です。この球はアンディクス・オーディオさんで年末セール大特価1本100円で購入した格安球です。平時は1本650円となっていました。
 シャープカットオフ管のこの球のピン接続は7BDです。P、SGともに耐圧は300Vありますので、限定版ヘッドフォンアンプで高圧を150Vタップに切り替えて使用することが出来ます。
 このRCA(JRC)製の球は2つのプレートを繋ぐ構造になっていない(電気的には繋がっています)他の6AG5には見られない電極構造になっています。
 音は中低域は元気に、高域はとても素直に伸びており入力感度も高くヘッドフォンととても相性のいい球だと思います。

RCA(JRC)製の6AG5
☆電圧管 6AG5 RCA(JRC)製

 RCAのJAN球(JRC)の6AG5です。上記の6AG5と同じ電極構造ですから、音も同じ音がします。真空管試験器の測定結果は上記の球の状態より若干元気ですから、予備球として取っておきたい球です。

RCA(JRC)製の6AG5
☆電圧管 6AG5 RCA(JRC)製

 RCAのJAN球(JRC)の6AG5です。上記2つの球とは電極の構造に違いがあります。2つのプレートを繋ぐ構造となっております。この違いにどのような作用があるのかは不明ですが、大半の6AG5は2つのプレートが繋がっている構造になっていますので、改良された結果の構造ではないかと想像しています。
 音は上記2つの6AG5と比較すると中低域は同じ感じですが、高域には若干違いがあり、とてもズバッとでる感じがします。

RCA製の6AG5
☆電圧管 6AG5 RCA製

 通常のRCAロゴの入った6AG5です。電極の構造は3番目のJAN球とほぼ同じで、同時期の6AG5ではないかと思われます。
 音の傾向は3番目のJAN球と同じで、中低域は元気に、高域はズバッと出てくれます。6AG5、よい球です。

RCA(Victor)製の6AG5
☆電圧管 6AG5 RCA(Victor)製

 通常ロゴのRCA製と同じ電極構造の球ですが、RCA Victorとなっている球でしたので、購入しました。
 音の傾向は通常ロゴのRCA球と同じです。中低域は元気に、高域はズバッと出てくれます。

GE製の6AG5
☆電圧管 6AG5 GE製

 GE製の6AG5なのですが、2つの球には違いがあります。それはゲッターリングの構造なのですが、左の球は四角いゲッターリング、右の球は円のゲッターリング形状なのです。GE製でゲッターリングの違いはもう一種類あり、面白い感じがします。l
 音はRCA製とは若干違い、中域の透明感があります。高域は素直に伸びておりボーカルなどを聴くにはいい感じがします。

GE製の6AG5
☆電圧管 6AG5 GE製

 上記GE製のゲッターリングとはまた違った形状のゲッターリングの6AG5です。GE製の6AG5で一番多く見られるゲッターリングの形状です。ゲッターリング以外の電極構造には違いは見られないようです。
 音は上記GE製と同じ傾向で、中域の透明感があります。高域は素直に伸びておりボーカルなどを聴くにはいい感じがします。

GE製の6AG5
☆電圧管 6AG5 GE製

 上記GE製と同じ6AG5です。右の球はだいぶゲッターを消費しております。左の球はまだゲッターが充分にありますが、エミッションは右の球と同程度まで落ちています。
 音は大分くたびれた球だからでしょうか、高域の伸びが若干足りないように感じます。しかし、それがいい感じに作用しており、とてもバランスの良い感じになっています。

GE製の6AG5
☆電圧管 6AG5 GE製

 他のGE製とはまた違ったプレート構造をしている6AG5です。この球はCANADA GEの球です。RCA製(JAN球)ととても良く似ていますが、もしかしたらRCAからOEM供給を受けていたのかもしれません。
 音の傾向は他のGE製とはちょっと違いどちらかというとRCA製(JAN球)に似ているように思えます。中低域は元気に、高域はとても素直に伸びていて嫌味のない音を出しています。

メーカ不明の6AG5
☆電圧管 6AG5 メーカ不明(JAN球)

 この球はメーカが不明(U.S.A.製ではありますが)です。しかし、ロゴに海軍の錨のマークが入っており海軍のJAN球であることがわかりました。
 音は低域もしっかりと出て、中域は艶やかで、高域も解像度が高く聴いていてワクワクしてくる感じがします。持っている6AG5のなかでも良い音を出してくれる球の一つです。

Westinghouse製の6AG5
☆電圧管 6AG5 Westinghouse製

 CANADA Westinghouse製の6AG5です。CANADA製の球はあまり持っていませんでしたので、購入とあいなりました。6AG5という球名のプリントの状態は下記の2つの球と同じようですが、管壁のコーティングはされていない球になります。
 音の傾向は低域がとてもはっきりとしており、締った感じがします。中域は明るく、高域も素直に出ています。

たぶんWestinghouse製の6AG5
☆電圧管 6AG5 メーカ不明(たぶんWestinghouse製)

 この球は電極の周りの管壁がコーティングされていて、電極構造があまり良く見えない球です。左の球にはCANADAと書かれているので、左の球はCANADA製と思われます。球名のプリントのからおそらくWestinghouse製ではないかと思われます。
 音は、低域の出方は普通なのですがとても締った感じがします。また、中域の解像度は高く、高域は素直な感じがします。

たぶんWestinghouse製の6AG5
☆電圧管 6AG5 メーカ不明(たぶんWestinghouse製)

 この球も電極の周りの管壁がコーティングされていて、電極構造があまり良く見えない球です。この球も球名のプリントのからおそらくWestinghouse製ではないかと思われます。
 音は、低域の出方は普通なのですがとても締った感じがします。また、中域の解像度は高く、高域は素直な感じがします。

たぶんSYLVANIA製の8186W(6AG5WA)
☆電圧管 6186W(6AG5WA) たぶんSYLVANIA製

 この球は6AG5の高信頼管で6186Wとなっていますので、耐震設計にもなっているようです。管壁は薄くコーティングされています。この球もアンディクス・オーディオさんで1本100円で購入してきました。平時は1本1200円しますので、お買い得でした。使用した形跡は殆どなくNOS球と思われます。
 音は低域がとてもしっかりと出ていて締まりがあり、中域はしっとりとした感じで高域まで素直に伸びています。

Westinghouse製の6BC5
☆電圧管 6BC5 Westinghouse製

 この球もアンディクス・オーディオさんで1本200円で購入してきました。ベースは7BDで6AG5と同じです。この球は平時で1本650円です。6AG5ととても良く似ている球ですが、若干こちらの方がバイアスが深めのようです。
 音の傾向は6AG5よりも低域が出ている感じがします。中域のめりはりがよく、小編成の室内楽や管弦楽などに良くマッチしました。

SYLVANIA製の6BC5
☆電圧管 6BC5 SYLVANIA製

 この球もアンディクス・オーディオさんで1本200円で購入してきました。CANADAのSYLVANIA製です。
 音の傾向はWestinghouseの6BC5よりもバイアスが若干深めで、懐の深さが中域に出ているような感じです。長時間ヘッドフォンで聴いていても疲れず、聴きやすさではかなり良い球だと思います。

SYLVANIA製の6BC5
☆電圧管 6BC5 SYLVANIA製

 管壁にSYLVANIAのロゴはありませんが、球名のプリント方法が上記のSYLVANIA製とまったく同じなので、SYLVANIA製と思われます。電極構造も同じです。
 音の傾向も上記のSYLVANIA製と同じようで、懐の深さが中域に出ているような感じです。長時間ヘッドフォンで聴いていても疲れず、聴きやすさではかなり良い球だと思います。

ROGERS、RCA製の6BC5
☆電圧管 6BC5 ROGERS、RCA製

 この球はクラシック・コンポーネンツさんの1本100円コーナにあったのを救出したものです。電極構造もまったく違う球ですから、きっと音も違うのだと思っています。
 メーカがバラバラなのでペアにして聴くとアンバランスな音になると思っていたのですが、いやいや、そんなに気にならずに聴くことができます。