ザ・キット屋さんのSV-4 Type QUADII 製作記 つづき

EF86付近の配線の様子
配線の拡大です。ここは出力トランスとEF86真空管ソケット部分、出力端子、入力端子の配線です。MT管用のソケットの3番ピンから8番ピンへの配線はセンターピンへも半田付けします。
入力コネクタの100KΩの抵抗の取り付けも忘れずに行ないます。
KT66付近の配線の様子
KT66と、整流管の5AR4周りの配線です。US8ピンのソケットは遊びがあり真空管がグラグラの感じがします。このままの状態でも問題はないのですが、外側に折り曲げておくと遊びが減り、真空管がグラグラするのが抑えられます。この写真では離れていませんが、カソード抵抗の熱からバイパスコンデンサを熱から遠ざけるために極力離した方がいいと思います。
電源の平滑回路付近の配線の様子
電源トランス、平滑回路、電源コネクタ、電源SW、ヒューズボックス周りの配線です。
交流が流れるリード線はあらかじめよっておくことで誘導ノイズを抑えることができますので、配線の時には始めのうちによっておきます。
完成した1台のSV-4
配線の間違い、半田付けの確認を行ない、整流管5AR4以外のEF86、KT66をソケットに装着し電源を入れるとカソードが赤く輝いてきます。ヒーター電圧を確認して正常であれば一旦電源を切り、整流管5AR4を装着して電源を入れ、回路図に書かれている電圧の確認を行ない、正常であれば入力、出力を繋ぎます。
完成した二台のSV-4を上から見たところ
二台できたところを上から写真を撮ってみました。自分で言うのも何なのですが、なかなか良い出来栄えです。でも、KT66が微妙に中身がずれているような気がします。でも、なにも問題ないんですけどね。
完成したSV-4で音を出したところ
二台完成したSV-4をCelestionのSL-6に繋ぎ、QUAD 44プリを接続して音を出してみることにしました。始めの音だしのCDはなににしようか随分と迷いましたが、SACDの「長岡京室内アンサンブル・チャイコフスキー・弦楽セレナード」をチョイスして音を出しました。弦楽器の艶やかな音、もう最高でした。もう嬉しくて嬉しくて図書館に出かけている妻に「音が出たよ」とメール、そのあと「ザ・キット屋」の大橋さんにも電話をしてしまいました。
KT66がぼわーっと青い光を出しているとこと
完成したSV-4を暗くして露出時間を長めにして撮ってみました。KT66のプレートの周りにほのかに青い光が出ていました。かっこいいですね。
エージングも進み、最近では楽器の持つエネルギーがはっきりと出て来ているようです。405-2と比べてみると、全体的にはQUADの音で、KT66のもつ良さがでていると思えました。